初節句


今日は娘の初節句のお祝いを、両親を招いて行いました。

 

上巳の節句料理としては定番の三品を作りました。

 

 

 

 

 

●ちらし寿司

 

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すし飯にしいたけ含め煮とごまを混ぜて。

 

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自家製のえびそぼろを敷き詰めました。

 

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えびに甘じょっぱい味をしっかりのせて、すし飯に合う味つけにしています。

 

桜でんぷがあまり好みではなく、

 

えびでしたら、ピンク色も華やかですし、風味がいいので、

 

我が家のちらし寿司にはこれを入れています。

 

 

 

 

 

 

 

●はまぐりのお吸い物

 

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国産の大きいはまぐりが手に入り、

 

いいだしが出ています。

 

 

 

 

 

 

 

●赤貝のぬた和え

 

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からし酢味噌は、白みそに卵黄や調味料を入れて
火を入れながら練ってしばらく寝かせ、
さらに卵黄を加えてコクを出しています。

 

少し手間をかけたこの酢味噌は、
菜の花にかけてもすごくおいしいので、気に入っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、上巳の節句料理の話を少ししたいと思います。

 

 

 

このように、はまぐり、赤貝などの貝類を使った料理が上巳の節句料理として欠かせないのには、次のような理由があります。

 

 

 

かつて、三月三日には、海で一日遊ぶ「磯遊び」の習慣が各地でみられたそうです。

 

遊びといっても、これは一種の神事で、

 

神人とともに一日遊び暮らしてから、海の彼方に神送りする祭りのようなものでした。

 

 

 

日本では、古来から、神やわらで作った「ひとがた」で体をなでて、自らの穢れ(けがれ)を移し、海や川に流す「流し雛」が行われていました。

 

(それが、今では室内に飾るようになった、おひなさまの原型です。)

 

 

 

はまぐり、赤貝などの貝類が用いられるのは、

 

磯遊びで貝を拾って、神にも供え、人々もそれを食べたことが名残だろうといわれています。

 

 

 

 

 

 

 

特に、はまぐり料理は定番中の定番ですね!

 

二枚貝のはまぐりは、表と裏の殻がぴったりと合い、他の殻とは決して合わない。

 

このことから、「二夫(にふ)に見(まみ)えず」

 

つまり、だんなさまは一人だけ、という妻の貞節のシンボルとされているからです。

 

 

 

 

 

 

こういう話をわかりやすいように、

 

毎年少しずつ、娘に料理とともに語り継いでいけたらいいなと思います。