米作りの会2012 稲刈り


2012年10月27日

 

6月から育てていた稲の刈り取りの日です。

 

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昨年は、台風が何度がきて、稲が倒れてしまいましたが、

 

今年は台風は1度だけ、それでほとんどが大丈夫でした。

 

主催者の私としては、ご賛同して一緒にしてくださっている方々の顔が浮かぶと、

 

やはり、豊作であって欲しいといいますか、

 

もし、「不作だったらみんなに申し訳ない」という気持ちが強く、

 

ドキドキで収穫の日を迎えているわけです。

 

 

 

 

 

 

大人は鎌で。子供ははさみでの刈り取り。

 

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かたいけれど、コツをつかめば、チョキンと切れます

 

 

 

田んぼ一反すべてを、手で刈り取りたいところですが、

 

親子60名でやっても、丸1日かかります。

 

幼稚園の子供が多いため、半分は機械で刈り取ってもらうことに。

 

それでも、午前中いっぱい、いい汗を流し、へとへとです。

 

 

 

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見ての通りの泥んこだらけ。

 

通常、稲刈りは乾いた土でやるものですが、

 

3日前の大雨で、相当ぬかるんでいました。

 

長靴が泥にしずんでいき、すぽっと脱げる場面も。

 

 

 

この泥が刈り取った稲のもみについてしまい、

 

大丈夫かなと心配になって、農園主の方にお尋ねしたところ、

 

もみというのは、中の米を守る力がものすごくあって、

 

泥がついたくらいでは全然平気。

 

生態というのは非常によくできているといった話をしてくださいました。

 

一同、なるほど~

 

 

 

そして、世界の米の産地で、もみがらを取って保存しているのは日本ぐらいだと。

 

そうすれば、保存スペースが三分の一になるから、

 

国土が狭い日本では、そうせざるを得ない。

 

でも、本来ならば、もみの状態で保存しておくべきで、

 

そうすれば、米はかなりいい状態を保てると。

 

そのぐらい「もみ」っていうのはすごいんだとお話ししてくれました。

 

 

 

 

 

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終盤。頑張ってます!

 

 

 

次のような体験もしました。

 

 

 

●脱穀

 

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稲からもみをはずします。

 

 

 

●もみすり

 

もみから、もみがらを取り除き、玄米にします。

 

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すりばちにもみがらを入れて、ソフトボールで押さえつけながら
ごろごろすると、もみから玄米が顔を出します。

 

 

 

●精白

 

玄米からぬか層を除去して、白米にします。

 

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瓶に玄米を入れて、棒でトントンつきます。

 

そのうち、ぬかが瓶の内側についてきて、
ぬかが取れていくのがわかります。

 

 

 

       

 

 

 

そして、最後に・・・・・・

 

農園主の萩原さんに、農業に対する熱い想いを語っていただきました。

 

 

 

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参加者の中には、

 

素人の私たちが、こうやって田んぼに入ることで、

 

農家の方の作業を中断させ、荒らすことになったりしないか、

 

と心のどこかで思われていた方もいらっしゃったのですが、

 

 

 

萩原さんは、

 

それどころか、農業に意識を向けて、こうして飛び込んできてくれたことに、本当に喜んでくださっていました。

 

 

 

 

 

「こうして、みなさんが農業に興味を持ってくれて、一緒に取り組めたのも『縁』です。

 

ここに集まってくださった方、みなさん『家族』のようなものですから、

 

もし、天災や何かで食べるものに困ったときは、言ってください。

 

ここの皆さんに食べさせるだけの米は持っていますから。」

 

と、とても大きな、そして温かい心で、おっしゃってくれました。

 

 

 

農業の話から、日本の未来まで、

 

サラリーマンの脳みそ化している私たちの視野や考え方の幅を、ぐんと広げてくれるような話をしてくださいました。

 

 

 

 

 

 

しめくくりは、私たちの心に、熱いものがこみ上げてきました。

 

こういう機会を与えてくださった萩原さんに、みんなで感謝の「ありがとう」を伝えました。

 

 

 

そして、半年間、一緒に取り組んでくれた仲間がいたからこそ、

 

実現した米作り。

 

みなさんに、心より感謝いたします。

 

 

 

 

お互い面識のない人たちも多かったのですが、

 

同じような想いで参加してくださっているので、

 

心を一つにして取り組んだときの、その感じが、何ともいえない、気持ちよさがありました。

 

うまく言えませんが、

 

私はみんなが一つになったあの瞬間に、すごく感動して、あぁ、また来年もやれたらいいなと思うのです。