「米作りの会」2012 田んぼレポート6
2012年7月17日の私たちの田んぼの様子
田んぼは、7/16の週から、『中干し』に入り、水を抜いています。
このときはまだ、田んぼが深いところでは水が残っているところもあります。
土がむきだしになるので、田んぼが一変します。
中干しとは?
1.田んぼの水を抜き、土がむき出しになると、土中に酸素が供給されます。これによって、根腐れを防ぎ、根が強く張ることができます。
2.土中の有害ガス(硫化水素、メタンガスなど)を抜くことができます。
3.水を抜くことによって、過剰な「分げつ」を抑制します。
「分げつ」とは?
田植えのときに、プランターに植わった苗から
1株を3~5本ずつちぎりとって、植えました。
その本数が生長するにつれて増えます。
これを「分げつ」といいます。
約3本ほどの苗が25本まで育ったら、
一旦田んぼの水を抜く「中干し」を行い、それ以上本数が増えないようにします。
なぜかというと、
これ以上増えると、稲が大きく育たなくなるからです。
そこで、初めに3本をとって植えるのと、ごそっと本数をたくさんとって植えるのとでは、どういう違いがあるのかが気になり、農協のやまださんにお尋ねしました。
他の野菜でもそうですが、
種をまいて、たくさん芽が出てくると、
栄養を取り合います。
それではよく育たないので「間引き」をしますよね。
田んぼに植えたらもう間引きはできませんから、
種もみをポットにまいて育った苗を、3本ずつ植えることが、
つまりは、間引いてるようなものです。
そして、株数が増えると、風通しが悪くなり、酸素が行き渡らなくなります。
それによって、生長が悪くなるのです。
ごそっと5本以上取って植えたのでは、かえって育たなくなってしまうそうです。
ちなみに、最近は、1本植えが流行っているともおっしゃっていました。
3本植えるのと、ほとんど収穫量が変わらないそうです。
田んぼ一反に、3本植えをすると、ポットが25枚ほど必要ですが、
1本植えにすると15枚くらいで済むそうです。
それで収穫量が変わらないなら、コストが抑えられるという考え方のようです。