「米作りの会」2011 収穫祭
稲刈りをしてから5日後、2011年11月3日、
「収穫祭」を行いました!
先日は、稲刈り・脱穀を行い、「もみ(籾)」の状態にまでし、
この日までに、もみを乾燥させてもらいました。
<乾燥>
刈り取った米には、20~30%の水分があり、変質しやすいので、すぐに乾燥する必要があります。
水分量15%程度まで落とします。
乾燥の方法は大きく分けて2つあり、
1つ目は、昔ながらの「はさがけ」と呼ばれる方法の自然乾燥。
柱を物干し竿みたいにたてて、そこに束ねた稲を干すやり方です。
その光景が目に浮かぶのではないかと思いますが、最近、あまり見かけませんよね。
何日もはさがけしている間に、天候が悪くなると、乾燥むらができたりして、品質が低下するおそれがあります。
2つ目の方法は、機械乾燥です。
天候に左右されないとはいえ、急激に乾燥させると、米が割れたり、砕けたりしてしまいますが、もちろん機械は発達をしていて、
農園主さんいわく、この機械で乾燥させたほうが、おいしい米に仕上がるというので、
今回は機械乾燥をすることにしました。
<もみすり>
もみすりとは、「もみ」から「もみ殻」を取り除き、「玄米」にする工程です。
もみすり機で、一気にもみからもみ殻がはがされていきます。
さて、もみすりの工程を見ても、子供たちはまだピンときていないご様子。
そこで、わかりやすいように、手元でもみ殻がはがれていくのを体験させました。
準備するものは、すり鉢と、なんとソフトボール。
すり鉢に、もみを入れて、ソフトボールを押し付けてゴリゴリとまわします。
すると、こんな風に、もみからもみ殻が取れていくんですよ。
これで、子供たちも納得!
すり鉢とくれば、すりこぎを使いそうなものですが、
すりこぎですると、米が砕けてしまうのです。
固いすり鉢に、弾力があるソフトボールの組み合わせがちょうどよいのです。
<精米・精白>
次は、「玄米」の果皮や種皮、ぬか層を取り除く、精米・精白の作業を行います。
「わ~っ、お米が真っ白になって出てきた!」
米が白いのは当たり前の光景ですが、
こうして順を追って、変化を見ていると、やっと白い米になったということに、驚きと感動があります。
子供たちには、昔ながらの方法での精米体験もしてもらいました。
瓶に玄米を入れて、ひたすら棒でつきます。
そう、ただ、ひたすらに・・・・・・。
米が白くなるには、何時間もかかるとか!?
今日は、ぬか層が取れて、瓶にうっすらとぬかが張り付くところまで見れました。
今、精米したばかり米を、炊飯します。
炊ける間、子供たちは、もみ殻の山をすべり降りて遊んだり、木登りをしたり、自然と触れ合って遊んでいます。
さぁ、ご飯が炊けましたよ~~!!
つやっつやの炊き上がり!
おいしそうな香りに、わ~っと歓声が上がります。
子供たちに、おにぎりを作ってもらいます。
幼稚園の子供たちが多かったのですが、みんな上手に握っています。
まずは、塩とのりだけのシンプルなおにぎり。
パクリ
おいしい~~!
自分たちで作ったお米だから感動も大きいのでしょうが、
このお米、本当においしいんです。
塩の味つけだけで、こんなにおいしいの!?
次は、おとうさん、おかあさんの分を、子供たちに握ってもらい、
2つ目からは、好みの具材をトッピング。
兄弟で仲良く作っていますよ。
40合も炊きましたが、ぺろりとなくなりました。
子供たちが、そんなに食べるの??というほどの食欲!
うれしいですね♪
今日も、大人も子供も、とてもいい経験ができました。
半年の間、米作りに携わって、多くのことを感じ、吸収してきました。
そして、賛同してくださった20組以上のお友達家族との共同作業が、
とても楽しく、シアワセな時間が過ごせました。
農園主の萩原さん、お友達に感謝です
また、来年も取り組む計画です。