「米作りの会」2011 田んぼレポート8回目
2011年9月18日、田植えから85日目の田んぼです。
前回、見に行ったときから10日ほどで、
田んぼが黄金色になってきました!
稲穂を見てみると・・・・・・
緑色だった稲穂が、すっかり茶色っぽく変化しています。
一粒とって、外殻をむいてみると、
しっかりと、お米になっていました~~
10日ほど前には、乳白色でもろもろとしてミルク状。
まだまだ、米粒ではありませんでした。
それが、あっという間に、透明感が出た米粒に!
息子はその変化に大喜びでした。
まだ、ミルク状の頃のお米は、甘いそうで、
すずめはそれを知っていて、食べにきます。
すずめは、上手に中身を吸うみたいです。
ミルク状のお米が、硬いお米になる時期を、登熟期といいます。
稲は葉で光合成をしてブドウ糖を生産し、
穂に送り込んで溜めていきます。
お米の主成分は、デンプンですが、
デンプンは、このブドウ糖がたくさん結合したものです。
収穫を増やすには、
出穂(下記参照)から登熟までの期間に晴天が続き、
光合成量が大きくなることが大切です。
出穂後に晴れて暑い日が続くとおいしいお米ができます。
逆に考えると、
出穂後に晴れが続くような時期を逆算して、田植えをしているということなんですね。
私たちにとっては、ガンガンに晴れた残暑の日はとほほですが、
稲にとっては、この日光が大切と思えば、暑さにも耐えられる!?
ただ、晴れて暑ければいいかというと、そういうわけではありません。
昼間は晴れて暑く、夜は涼しいという、寒暖差が大きいほうがよいそうです。
稲は、日が沈んで光合成ができなくなると、
昼間に光合成で作ったブドウ糖を稲に送り込みます。
これを転流(てんりゅう)といいます。
もし、夜間の気温が高いと、稲の呼吸が盛んになって、
せっかく昼間に光合成で作ったブドウ糖を消費してしまうそうです。
夜寝苦しいのは、稲も苦手なんだ~
それは、私たちも同じですね。
寒暖差があると、転流の量だけではなく、品質も良くなり、
一般に「寒暖差がある方が良いお米が出来る」といわれています。
さて、稲刈りの日程が決まりました。
2011年10月29日です。
稲を刈る日は、
出穂(しゅっすい)の日を目安に決めるそうです。
出穂とは、稲穂が茎の中から出てくることです。
私たちの田んぼの出穂は、9月1日でした。
そして、出穂日から45日経った頃が、
ちょうど稲刈りに適していると昔から言われているそうですが、
それは、刈り取った稲を束ねて、棒などにかけて自然乾燥させる
はさ架けという方法を取る場合です。
昔は、稲をはさ架けによって乾燥させていましたが、
今は、乾燥機で乾燥させます。
農園主の方のお話しでは、
その場合は、45日より過ぎたほうが、おいしいお米に仕上がるとのこと。
そのため、10月29日になりました!
晴れを願いましょう~~