「米作りの会」2011 田んぼレポート4回目
田植えから18日目の田んぼの様子です。
2011年7月12日
葉の1本1本がしっかりしてきました。
背丈ものびています。
そして、雑草も生えてきました。
田植えのときは、
苗がポットに植えられていて、
根がからみあってつながっている苗を、3本(株)ずつに分けながら、植えていきました。
↑これが苗が植えられていたポットです。
イメージとしては、スポンジに植えられたかいわれ大根を、スポンジごと小分けにするという感じです。
意外と、力がいるというのが伝わりますか?
3本ずつ取るようにいわれても、
結構難しくて、5本以上になっていたような・・・・・・
その差がよくわかるようになりました。
列ごとに本数が違うのです。
まぁ間違いなく、私の家族のところは、本数が多すぎの列です。
3本にしようと思うと、ぎゅっとつかんで引きちぎる感じになり、うまくできなくて・・・・・・
ごそっと株をとってしまったり、丁寧にできていなかった(汗)
最後に、ポットに苗が残ってしまうと、もったいないなんていう気持ちがはたらき、
終わりに近づくにつれて、本数がなんとなく多くなっていたかもしれません。
「分げつ」といって、3本の苗が25本まで育ちます。
25本まで育ったら、一旦田んぼの水を抜く「中干し」を行います。
中干しすることによって、25本以上には増えないようにするのです。
これ以上増えると、稲が大きく育たなくなるからです。
では、初めに3本をとって植えるのと、ごそっと本数をたくさんとって植えるのとでは、どういう違いがあるのでしょうか。
他の野菜でもそうですが、
種をまいて、たくさん芽が出てくると、
栄養を取り合います。
それではよく育たないので「間引き」をしますよね。
田んぼに植えたらもう間引きはできませんから、
種もみをポットにまいて育った苗を、3株ずつ植えることが、間引いてるようなものですね。
そして、株数が増えると、風通しが悪くなり、酸素が行き渡らなくなります。
それによって、生長が悪くなるのです。
最後にポットに苗が残るともったいないから、ごそっと植えたのでは、かえって育たなくもったいないことになってしまうそうです。(反省)
最近は、1本植えが流行っていると、農協の方がおっしゃっていました。
3本植えるのと、ほとんど収穫量が変わらないそうです。
田んぼ一反に、3本植えをすると、ポットが25枚ほど必要ですが、
1本植えにすると15枚くらいで済むそうです。
それで収穫量が変わらないなら、コストが安く済みますよね。
なるほど~。
本数多くとってしまったものも、元気に育って~と願うしかないです。