どんぐりの砂糖煮
前回のblogでとりあげた
『ぐりとぐら』
うちの2歳の息子も、あの本が大好きになりました。
ある日、公園にでかけると、どんぐりがいっぱい落ちていました。
すると息子が、
「どんぐりを持って帰って、砂糖で煮ようよ!」と言い出しました。
このページのことをいっているんです。
「どんぐりは、ぐりとぐらは大好きだね。
昔の人もどんぐりを食べていたんだけど、
苦いからって、もう今は食べなくなっちゃったんだ。
だから、おうちに持って帰ったら、ぐりとぐらにあげようよ。」
といったら、納得して、
「ぐりとぐらにあげるんだ~」といって、喜んで、どんぐりを集めました。
おうちに帰ると早速、絵本を開いて、
何をするのかな?と見守っていたら、
「どんぐりは、木になっているんだよ」とのこと。
子供の発想って、すごいな~
本に「どんぐりをかごいっぱいひろったら」
というくだりがあるのですが、
おままごとのように、そうして遊んでいるのです!
私が「じゃあ、このどんぐりも、かごに入れて、ぐりとぐらにあげようよ。」
と、うながすと、
「なべと、おさとうもいるよ。」と息子
「こうやって、どんぐり・お砂糖・鍋を、絵本の前においておいたら、
きっと、夜み~んなが寝しずまってから、
ぐりとぐらが、絵本からそ~っと出てきて、
このどんぐりで砂糖煮を作って、全部食べちゃうと思うよ!」
というと、
息子は大喜び!
「どんぐりに、お砂糖をかけてあげてもいい?」
寝る直前まで、どんぐりがどうなるか、気になって仕方がない様子。
こうやって、絵本の前に、お供えのように置いて寝ることにしました。
朝起きたら、まず最初に
「ぐりとぐらはどんぐり食べたかな!」
「見てくる!」
といって、絵本の前に走っていくと・・・・・・
「あ~っ!どんぐりを食べてくれたんだ!
なくなってる!
鍋に砂糖煮がのこってるから、なめてもいい??」
と、鍋についたシロップをぺろぺろ。
「まつぼっくりは、食べなかったみたい」
と、少しがっかりそうにいうので、
「ねえ、ねえ、よく見て!何かまつぼっくりについているよ」と私。
「あかいリボンだ」
「きっと、ぐりとぐらが、お礼にと、
まつぼっくりにリボンをして、残してくれたんじゃないかな」
と私がいうと、
「本当だ~、ぐりとぐらも喜んでるわ」と息子。
とてもとても、満足気ないい顔をしていました
子供の創造性って、すごいな~と、驚かされたエピソードです。
そして、絵本から広がる世界って、素敵だなあと
こんなに広がりを見せることに、感心させられました。
日頃、どこまで子供の発した声をひろってあげられているかと思うと、
ついつい大人目線で、受け答えしてしまっていることもあるかもなあ、
と自分自身の子供に対する接し方を、振り返るきっかけにもなりました。
何年も先にこんなこともあったんだよ、
と、大きくなった息子に教えてあげたい、温かなエピソードだし、
思わず写真に収めて、これもそのときに一緒に見せてあげよう、なんて、
子供以上にもしかしたら感動しているのは、私かもしれないですね。