Kenshinくんのお料理教室vol.2
Kenshinくん、
ソーセージパンのお次は、メインのデコレーションケーキです。
以前、Kenshinくんのお母さんから、
「子供とデコレーションケーキを作りたいねと話したんです」
と聞いたときに、
「普通の丸いケーキでなくって、かわいい形にするっていうのはどう?」
ということになって、
Kenshinくんにイメージの原画を描いてみてね、とお母さんを通じてお願いしていたんです。
翌週、お母さんが、1冊のクロッキーブックを持ってきてくれました。
もう、びっくりですよ!
こんな風に、原画と解説を書いてきてくれたんです。
かわいいパトカーの形♪
驚いたのは、小学校2年生の男の子が、
こんな風にケーキを重ねた間に生クリームといちごをはさんで、
ブルーベリーで飾るとまで!?
タイヤはクッキー、
警視庁という文字は、チョコレートチューブ(デコペン)で書く!?
ってことまで、考えたの~!!!!!!!
まず、小学校低学年の子が、食材やお菓子の構造を、ここまでよく知っているということに、本当に驚きました。
しかも、今まで、お母さんのお手伝いはしたことあるけど、ひとりで作ったことがないという子が、これだけの情報が入ってくるもんなんですね~。
これは、絶対、形にしてあげたいと、心が熱くなりました。
まったくのこの通りに、とも考えたのですが、
チョコレートのチューブで警視庁の文字を書くのは、
大人でも難しいので、何か別のアレンジをしたほうがいいかな、とか、
できるだけ、Kenshinくんのイメージを大切にしながら、
完成させたいなって。
びっくりしたというよりも、すごく感激したんです。
いや~、子供の力ってすごいって!
大人が、勝手に、「小学校2年生なら、このくらいしかできないかな」なんて、考えて与えてはいけないって・・・・・・
それなので、この日は、小麦粉を計量するところから、ぜ~んぶ、全く何のお膳立てもなしに、すべてKenshinくんにやっていただきました。
実は、傍で見ていたうちの主人が、
「こんなに小さい子に、全部やらせるなんて、もうちょっと準備してあげていたほうがよかったんじゃないか?」って心配していたらしいんですが、、、(後で聞きました)
私が小さい頃のことを思い出したときに、
お母さんが、つい手伝おうと手を出したら、
「全部自分でやるんだから!」って、
怒ってたんですよね。
だから、全部ひとりでやらなくっちゃ。
お菓子作りを通して、私は子供に「達成感を得て欲しい」
そして、それを「自信につなげて欲しい」んですよね。
さてさて、では、はじまり、はじまり~~
まずは、タイヤ部分になる、ココアクッキーを作ります。
そして、卵と砂糖を泡立てて、
小麦粉を混ぜていきます。
ケーキがふくらむかどうかは、この混ぜ方にかかっています!
それが、すっごく上手なんですよ~
本番の前に、混ぜるときのゴムべらの動かし方の練習をしたのですが、
ほとんど練習もいらず、できちゃったんです。
器用だわ~、またまた驚いちゃいました。
オーブンプレートに流しいれて、
均一にならして、さあ、オーブンへ。
デコレーションは、Kenshinくんの創意工夫の見せ所!
デコレーションしながら、どんどん新しいアイデアが浮かんできて・・・・・・
最初の原画を上回る作品ができあがりました。
きゃわゆ~い!
タイヤを作っているうちに、
「このクッキー型も使ってもいいかな?」とKenshinくん
「一部、ブルーにしてみる?」
「アラザンのキラキラも使う?」と私
本当に、お母さんも私も、まーーったく手伝わずに、すべてひとりで、何時間もかかってやり遂げたんですよ。
私は、もしかしたら、途中で飽きちゃうんじゃないかって、はじめは心配も正直あったんです。
でも、それどころか、疲れひとつ見せずに、
最後まで、すっごく楽しそうに取り組んでくれました。
このケーキは、このままもって帰ってもらって、
家族にご披露。
この後は、残り生地やアイスクリームでパフェを作って食べました。
後日、お母さんを通して聞いた話に、私はまたまた感激。
冬休みに一番楽しかったことは?と学校で発表するときに、
このお菓子作りのことを話してくれたそうなんですよ。
よく聞くと、ただ楽しかったんじゃないんですって。
「気持ちよかった!」 って。
ひとりでやり遂げたことで出る、満足感って本当にいいもんですね。
大人が温かい目で見守ってあげることの大切さを痛感しました。
それを聞いて、私もいい経験をさせてもらったな~って思いました。
Kenshinくん、また来てね!