田植えで私が感じたこと


料理の仕事にずっと携わっていて、子供を産んでから、あるときハッとしたことがあります。

子供に食べものの大切さを教えたいと思って、

奈良の農家のご協力のもと、田んぼを一反借りました。

田植え&稲刈りのイベントを始めて、今年で五年目。

共感してくれるお友達と一緒に、毎年親子60名ほどで、大人も子供も泥んこになってたのしんでいます。

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子供にこんな体験させてあげたいと思って始めたのですが、

「今まで、何も知らなかったんだな」ということに、ハッと気づいたのです。

美味しい料理がどうやったら作れるようになるんだろうということを教えるのが私の仕事。

食材をお店で選んで買ってくるところからが、私のやることの始まり。
この品種が美味しいとか。

でも、お米がこんな風に大きくなって、その生長に合わせて、こんなタイミングで水を抜いたり入れたりしてとか、

昔の人だったら、生活の中で当然知っていたであろうことを、

全く知らずに大人になった自分に気づきました。

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料理のはじまりは、1つの種からなんですよね。

料理の現場は、厨房。ずっとそう思ってきましたが、

 

現場は畑でもあり、そこが原点だなと感じるようになりました。

そして、農家の方の、「自然との共生」「自然の声を聞きながら」という作物への考え方を聞きながら、

自分が都会の生活の中で、自然へのアンテナを、ポキッと折ってしまったことに、気づかずにあくせく過ごしていたことにも。

自然に生かされている のにもかかわらず、

知らず知らずのうちに、傲慢になり、便利さに流され、生きてきた自分を客観視しました。

田んぼの泥んこに足を入れて、ぬ~っと入っていく感覚。

そして、みんなと心を合わせながらも、無心で、苗を泥に埋めていく。

背中に太陽が照りつけて、あったかい。

大地のパワーを、全身で感じた瞬間でした。

それは、私だけではなく、お友達もご主人たちも、どこか同じことを感じていて、

田んぼの作業、農家さんのお話しから、自分の生き方を考えさせられました。

また、萩原農園の萩原さんの農への想いのお話しが、その後も生活の中で何度も思い出され、今の自分を考えさせられる、素晴らしいものなのです。

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そうなのです。

子供のために始めたのに、

親の私達が感動し、自然とのふれあいに癒され、仲間との一体感を感じる

この魅力にとりつかれてしまっています。

もちろん、

子供たちは、自然の中の体験を、思う存分楽しみながらも、

作り手側を経験することで、食べ物に対する意識が大きく変化しています。

また今年田んぼに入ると、自分の中でブレていた何かがすっと整う感覚があるんだろうな。

もし、ご興味ある方がいらっしゃったら、ぜひご一緒しましょう。

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本日も最後までご覧いただき、ありがとうございました。

  「料理で 子供たちの生きる力 をはぐくむ」

 

食育(子供料理教室・講演)・調理科学・フードコーディネート

 

  Manyoria int’l (マニョリア)

 

 

     木村 万紀子
HP www.manyoria.com