半夏生餅(はんげしょうもち)作り
半夏生(はんげしょう) ってご存知ですか?
耳慣れない言葉かもしれませんが、カレンダーに書いてあります。
今年は7月2日でした。
半夏生は、二十四節季の雑節の分類で、
夏至から数えて、ちょうど11日目にあたる日をこういいます。
1年365日のちょうど半分の日でもあります。
古くから、
田植えは半夏生までに終えないと、
その後田んぼに水が豊富にあったとしても、
収穫量が半分になるといわれています。
農家にとっては大事な節目の日で、
この日までに農作業を終え、
この日から5日間は休みとする地方もあるそうです。
私たちの田んぼは、帯解の辺りでは一番遅くにしていますが、
この半夏生までには絶対植えると決めて、
実施日、予備日も考えています。
半夏生の日に、豊作を願って、
田んぼの四隅に
半夏生餅 (はんげしょうもち、はげっしょうもち)をお供えするとよい。
ということを農園主の方から聞きました。
人々は神様と一緒にお供物を食して、しばし農閑期の休息をとったということのようです。
このような風習は、大和の国(奈良)、北和歌山、南河内で残っており、
奈良では室町時代からあったそうですよ。
半夏生餅とは、
つぶし小麦ともち米を同量ずつ合わせてつき、
きなこをまぶしたもの です。
一般に、お餅といえば、もち米のみで作られますが、
小麦の収穫が6月なので、
農家では、ちょうど旬のものを使ったのでしょう。
半夏生餅の作り方
<材料>
もち米 2合
つぶし小麦 2合
きなこ 適量
砂糖 適量
<作り方>
①もち米、つぶし小麦はそれぞれ洗って、水に6時間ほどつけておく。
②蒸し器に、水気をきったもち米を入れ、つぶし小麦をのせて、やわらかくなるまで30~40分ほど蒸す。途中で数回、打ち水(水を少しかける)をする。
③もちのようにつき、一口大に丸める。
味見はお約束ですね
④きなこに砂糖を加え、もちにまぶす。
つぶし小麦のプチプチ感がおいしいですよ!
素朴なお味です。
つぶし小麦とは、
小麦を皮ごと押しつぶしたものです。
平小麦ともいうそうです。
なかなか手に入りにくいですが、
ぜひ手に入ったら、作ってみてください。