「米作りの会」2012 田んぼレポート10
2012年9月16日 私たちの田んぼの様子です。
稲穂が垂れて、もみの中に米ができてきました。
もみをむくと・・・・・・
米がまだ未熟で固まりきっておらず、ミルク状。
すずめは、このミルク状の米が甘いと知っていて、食べにくるそうです。
米の主成分はデンプンです。
デンプンは、ブドウ糖がたくさん結合したもの。
糖がつながったものだけれど、デンプンは口に入れてもすぐに甘味は感じません。
分解されて、小さな糖の単位にならないと、私たちの舌では甘味を感じられないのです。
生米のデンプンでは消化されにくいので、
私たちは米を水とともに加熱して、デンプンを消化しやすい形にし、
唾液のデンプン分解酵素で分解します。
そうして、小さい糖の単位になって初めて甘味を感じます。
ご飯を20回かむと、甘くなるって、こういうことですね。
すずめはどうでしょう。
米が成熟してしまうと、そのまま食べても生デンプンですから、甘味を感じません。
でも、ミルク状のときは、ブドウ糖の状態ですから、
食べたらすぐに甘味を感じる。
だから、おいしくって食べにくるのですね。
この時期の米は、たくさん光合成をして、ブドウ糖を作ると、おいしいお米になります。
また、昼夜の寒暖差も、米をおいしくします。
詳しくは、昨年の田んぼレポートに記しましたので、ご興味ある方はご覧になってください。
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